株式会社公清企業 様
社内の気持ちが一つに。意味のあった周年記念事業
札幌市の環境行政に関わり、私たちが快適に暮らせるよう、産業廃棄物処理や上下水道、し尿処理場などのメンテナンスや環境アドバイスを行っている「公清企業」様。1957年に組合という形でスタートし、2019年に株式会社となりました。2017年、ちょうど組合が誕生して60年を迎えた年に弊社のほうで記念バッジなどを作成させていただきました。このときに窓口となってくださった同社専務取締役の東弘基さんに、そのときのことをお伺いしました。
「50周年や55周年のときは何もしなかったのですが、60周年を迎えたとき、外部の方たちに我々のことを知ってもらうためにも何か形に残るものを作れたらいいねと社内で話していました。たまたまたくさんの方が集まる宴席で、長井さんが胸にされていたバッジがシンプルだけれど、印象に残るものだったので、声をかけさせてもらいました」(東さん)
このとき長井がつけていたバッジは、自社の周年記念で作ったものでした。つけているだけで、「それは何のバッジですか?」と聞かれるような、会話の糸口になるようなものが作りたいと考えていた東さんの想いにぴったり合うものだったようです。そこで東さんが会社の役員の方々にプレゼン。60周年記念事業としてバッジを作ることになりました。さらに、長井が提案した60周年記念のデザインをあしらったボックスティッシュを作る案も採用していただきました。
「ほかにも、会社の入り口に周年記念のシールを貼ったり、のぼりを立てたり、社用車にステッカーを貼るなど、1年かけて60周年であることを外に向けて発信しました。現場の作業員にも作業の邪魔にならないようソフトタイプのバッジを配布。全員が胸に60周年のバッジをつけました。周りの方たちからは、『これまでのイメージと異なり、華やかな雰囲気になりましたね』『新しい挑戦ですね』と声をかけていただきました。社員の多くが、自分たちの会社が60年という歴史を誇る企業であることを認識し、その重みと感謝を感じながら仕事に取り組んだ1年だったと思います。モチベーションが上がったという社員もいましたし、社員の気持ちがあらためて一つになったという感覚もあります。外への周知だけでなく、社員たちにとっても周年記念というのはとてもいいきっかけだったと思います」(東さん)
センスの良さと時代を読む感覚はさすがの一言
公的な機関との仕事が大半で、それまで広報的な動きをする必要がなかったため、広報やPRを一切してきたことがなかったという公清企業さま。とはいえ、時代の変化とともに民間企業との取引も増え、広く会社を知ってもらうことも必要だと感じていたそうです。この周年記念の事業はその広報活動の第一歩となりました。
「とにかく経験のないことだったので、本当に一から長井さんに教えてもらいながらバッジを作ったり、デザインを提案していただいたりしました。長井さんは、私たちの話にしっかり耳を傾けてくださり、想いやマインドをくみ取って形にしてくれるので、本当にありがたかったです」(東さん)
周年記念事業のあと、株式会社に変更する際、新たに社章を作ることになり、そのデザインも弊社に依頼してくださいました。また、処理施設の落成記念の際も式典や来賓の方たちへ配るお土産に関してもお任せいただきました。さらに、長井が提案させていただいた仕事への取り組みや想いをまとめた「7つの心のストーリー」というポスターや小冊子も採用していただきました。社員の皆さんの中にはその小冊子を常に持ち歩いてくださる方もいらっしゃるそうで、弊社としてもうれしい限りです。
「社章のデザインはブランディングから提案してもらって、とてもカッコいいものができたと思っています。記念式典のお土産のパッケージもステキなデザインを施したものを用意できました。自分たちでは思いつかないような7つのストーリーや、そこから誕生した『地球ガエル』というキャラクターなど、長井さんのセンスの良さや時代を読む力には絶大な信頼を置いています」(東さん)
最後に、もしこの先周年事業を行うとしたら、どんなことをやってみたいか伺うと、「私たちの仕事は地域に根差したものです。ホテルで盛大なパーティーを催すよりも、地域の方たちに還元できるものや、感謝を伝えられるような記念事業ができたらと思います。それこそ、意味のある記念の年になると思うので。そしてできれば、垢ぬけたものがいいですね(笑)」と話してくれました。
専務取締役 東 弘基 様